繭より糸をいただく

2020年10月02日

  
秋らしい爽やかな風が吹き抜ける季節になりました。
 今日のCOCOON工房では、繭を煮る作業からはじまります。


  


浸透機(取っ手の付いたザル状の容器)に繭を入れ
ボールに60℃と90℃のお湯を沸かし
そこへ、浸透機を交互に浸けます。


   繭より糸をいただく


最後に浸透機から繭をボールに出し
蓋をして数分間煮ます。
5分ほどそのまま蒸し
これで繭は煮えました。

  
   繭より糸をいただく


次は糸口を探すのですが
手のひらサイズのほうきで
繭を撫でると
簡単に糸がほうきに絡みつき
それを手掛かりに糸をたぐり取るのです。


   繭より糸をいただく


お蚕さんは、休むことなく糸を吐き続けるため
最後まで糸が切れることがありません。


そうしたらいよいよ、座繰り機で枠に糸を
巻き取っていきます。
織る物によって、糸の太さが変わるので
今回は50粒で糸を取ります。


   繭より糸をいただく



このようにして 繭から糸をいただきます。
お蚕さんが、命を燃やして吐いた糸は
とても愛おしくて美しい


  
工房巡りでは
そんな糸で織り上げた
ストールや帯の反物をご覧下さい。

  

ちょっぴりはた織り体験もできますよ。
お待ちしています。





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Posted by 飛騨の木工房の会 at 23:50 │▪️つくり手のリレーブログCOCOON工房▪️飛騨の工房めぐり 2020