つくり手×つくり手INTERVIEW 第8回 ファニチャースタジオnoco
2014年09月30日

みなさん、こんにちは。
第8回目のつくり手×つくり手INTERVIEW は、ファニチャースタジオnocoさんご夫婦です。
今回はウォールナットファクトリーの福田が、清見のショールームにお邪魔して、お話を伺いました。

ーーーもともと高山に来たきっかけはたくみ塾だよね?
はい。15年前、23歳のときにたくみ塾に。
ーーー高山に来る前は何をしてたの?
東北の大学で建築をやっていました。
家具を知ったうえで、建築をやりたいと思って、たくみ塾で家具作りを学びました。
その後はオークヴィレッジ(以下 OV)の建築へ進もうと思ったのですが、
2年間家具の勉強をしているうちに、自分には家具ほうが向いているんじゃないかな、という思いも生まれていました。
ーーー木工に入ろうと思ったきっかけは?
もともとは、たまたま購入した住宅雑誌を読んでたら、その本にOVの建築と、
代表の稲本さんの特集があって、たくみ塾という家具作りの学校の存在を知りました。
東京で講演会があったときに、代表に直接お話する機会があり、そのときに高山に来るきっかけができた。
でも、実際就職しようと思って試験を受けようとしたら、その年は採用がなく、塾を出たあとは一旦実家に戻り、仕事を手伝うことに。
ーーー大学を出て、就職するつもりで高山に来たんだ。
そう、OVで就職するつもりで飛騨へ来たのですが、
当時OVへ入るためにはたくみ塾での経験が必要だったんです。笑
当時は、建築ができないなら…と、一旦実家に帰って、半年間実家の仕事を手伝いました。
ーーーご実家は自営業なの?
実家は父が一人親方で大工をやっています。
(今でも現役でお仕事をされているそう!)
そのときにちょうど、新築中の住宅があったので、
一通り現場を見てみたくて、父と兄の仕事を手伝わせてもらいました。
兄は、現在は福島の木造住宅工房で建築に携わっています。
ここで奥さんが、「うちの場合はOVに入れなかったのが、ターニングポイントだよね」笑
そうしているうちに、たくみ塾からスタッフとしてのお誘いがあり、
再び飛騨に戻り、約4ヶ月、スタッフとして働かせていただきました。
その後は高山で就職活動をするうちに、先にそこで仕事の手伝いをしていた、
たくみ塾の同期である渡部くん(remix)の紹介で、
清見町の個人工房、「川上木工」に、お世話になることに。
ーーーそうだったんだね!僕も大手木工会社の試験に落ちたから今こうしているけど、
おんなじようなきっかけがあったんだね。
今の住宅兼工房のスタイルはいつ頃から?
川上木工で約5年お世話になっているうちに、物件を探していて、
一之宮まで物件を見に行ったこともあったのですが、
知人の知人からの紹介で、今の住宅+工房の物件がちょうど見つかりました。
(庭には、住み始めたときに植えたという、やまぼうしの木が赤い実をつけていました)

ーーー丸山君は家具というよりも小物がメイン?
椅子もテーブルも、箱モノも作りますが、そうですね、今一番反響をいただいているのは、奥さんがクッション部分を制作してくれている、はりねずみのピンクッションです。木部は一つひとつ削り出して仕上げます。
昨年ぐらいから、はりねずみのピンクッションや、一輪挿し等の小物を中心に、ネットショップの方も力を入れています。
初めて展示会に行った頃は、小物が全然なかったのですが、今ではなかなか家具の制作の時間が取れないのが悩みの種です。
ーーー高山の町中でも見かけるもんね!
今年の秋、リニューアルされた、「匠館」にもブースをいただいて作品を置かせてもらっています。
あとは、福井県あわら市「金津創作の森 クラフトマーケット」、石川県七尾市、能登島「のとじま手まつり」、地元高山市清見町で開催される、「秋の清見クラフト展」、などのクラフトフェアへの
出展が決まっているので、これからそちらの準備で、またはりねずみの森ができる予定です。笑
この前もアメリカの友達に送りたいというお客さんが
訪ねてきてくれました。

ーーーショールームがいい雰囲気ですね。
改装は畳の部屋をフローリングに貼りかえて。
壁とかも、梁もそのまま。
家はここの前は借家に住んでいましが、土地を探してたり、知人に話しをしていたりしたうちに、この場所を紹介してもらって、今の場所に落ち着きました。
将来的には、家の横にショールームを作りたいですね。
―――趣味の話になって。
最近は写真を撮るのが面白いですね。
毎日の風景や物の見方が変わってきた気がします。
ーーー最後に聞きたいんだけど、木工をやってて
オモシロいなと思うこと、辛いなと思うことは?
うーーーん、(しばらく悩んだ様子で)窓がないところでの
展示会が苦手です。笑
工房で作っているのが自分には合っています。
でも、直接お客さんと話をして、そこからヒントをもらうことも多いです。
ネットショップでは、普段なかなか高山を訪れることが
できないような場所にお住まいの方からも、作品の感想をいただいたりするのが
励みになりますね。
iichiや、dクリエイターズなどの、ハンドメイドマーケットへの出品がきっかけて、百貨店での企画展や、美術館のミュージアムショップでの作品販売の機会をいただいたりと、新しい刺激をもらっています。

インタビュー後、自宅裏の畑で収穫した自家製のトマトを
ごちそうしてくれた丸山さん。
とても立派なトマト、普段スーパーでは売っていない
あまーいトマトをごちそうさまでした!
終止おだやかな丸山さんと、たまに出る関西弁が心地いい、笑顔が印象的な奥さんに
会いに、工房めぐりにおでかけください。
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ファニチャースタジオ noco の詳しい情報はこちら http://noco.hida-ch.com/
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「つくり手×つくり手インタビュー」は、イベント開催まで、随時更新!
いろんな面白いつくり手の話は、まだまだ続きます。次回もお楽しみに!
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