つくり手の『道具』 バンドソー 造形家たしまねん

飛騨の木工房の会

2020年09月28日 10:54


僕は木を造形するのに『バンドソー』という機械を使います。
別名帯鋸盤といい、文字通り帯状の鋸刃が回転し木を切ります。
製材所ではなくてはならない機械で、丸太を挽くのに使います。
我々木工業ではその製材された板を荒木取りするときに使います。
また、細い刃で曲線を荒く切るのにも使います。
「荒く」と書きましたが、切り口が本当に荒く、この状態で手で撫でるとささくれが手に刺さってしまいそうなくらいです。


これが帯鋸の刃 製材所のものです


これは以前市場で落札したトチノキの丸太 直径50センチ


飛騨市古川の西野製材所で製材してもらいました


僕はその機械で造形をするのです。
ある程度まで形作って、ベルトサンダーという機械や手磨きによって滑らかにしていくのですが、時にはそのガタガタな荒い状態で仕上げることもあります。

僕はバンドソーを2台持っています。
一つは三相200V、幅広い刃で荒木取りするもので、もう一つは単相100V、細い刃で造形をするのに使っています。
その造形用のバンドソーは非常によく使い、モーターが時々焼き付いてしまうほどです。
もう2度モーターを変えてもらいました。
100Vではやはり力不足なので、機械屋さんに三相200Vの方がいいよ、と言われ200Vのモーターに変えてもらいました。
音が少し静かになって、力強くなった気がします。


使い込まれたマイ・バンドソー


蘇ったバンドソー
 

高山の中畑機械 なんでも直してくれます


三相200Vのモーターに替わりました


大分使い込まれたものを中古で買って四半世紀以上になります。
モーターだけは新品になったけど、老体に鞭打って今日も過酷に使われています。

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