作り手の「暮し」 まつみ版画
小さな木版画雑貨を制作してる『まつみ版画』です。
農家の築120年ほどの古い家に暮らすようになり
はや9年ほどになります。
リフォームを頼む余裕もなく、旦那と二人で
あちこちいじり、つぎはぎのような部分ばかりです
でも、古い部屋を好きなように手直ししていくと
このイメージに似合う絵柄?とか
考え始めると、何か作りたくなっていく 楽しみがあります。
でも農家の家は、庭も空き地も広く
雑草を抜く、さらに道路沿いの垣根代わりの
庭木の手入れもしなくてはと、やることがいっぱいです。
制作からの逃避
も簡単に
どこにでもあるのです。
前に住んでいた方が、大切に植えられた庭木でしょうが
庭のない家で生まれ育った私です。
ただ、我流で枝を落とす程度のことです
先日 、5月も終わりごろ
コウヤボクという庭木の新芽に惹かれて
伸び放題だった枝を切って手入れしていたら
幹と枝と葉っぱの茂みの中で
白く丸い形を発見
なんと鳥の卵でした。
秘密基地を覗いたような、怖さと
命ある卵の生なましさに、胸がどきどき
するのでした。
翌日、そっと遠目で覗いて見ると
小さな鋭い光が、こちらを見ていて 顔でした。
卵を温め中の、親鳥の姿です。
人間の足音に、警戒して卵を放って逃げたり
しないかな?とか心配になり
たまに覗いて見たり。
自宅の周りでスケッチした絵には
植物や鳥が多く、それが版画になりと
毎日の出会いや発見を
形として残せてるんなだと、
そう考えると少し嬉くなります。
今年のコロナの影響と私的理由で
木版画製作から少し遠のいているこの頃ですが
こうして文にして見ることも 大切なことと思えました。
版画、手作り人形、古民家、アジアの雑貨
いろんな物が入り混じった我が家ですが
工房巡り 気楽に遊びに来てみませんか。
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